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ようこそ、「LbE コミュニティ(十二月号)」へ
このオンラインコミュニティは、教職員が
持続可能な開発のための教育(ESD) を伝える方法を学びあう
協奏・協働の場です

Keyboard and Mouse

ハワイの「ゴミ問題
ワークショップ 総括

 先月のESDワークショップでは、現在のハワイにおけるゴミの取り扱い方に着目して、ハワイの人々の目指す廃棄物減量に関するハワイ版SDGs(アロハプラスチャレンジ)を学びました。今回のバーチャルツアーではホノルル市内で見つかるゴミの収集システムを紹介しました。ゴミを問題として捉え、それを徹底的に無くすことは困難な一方で、ハワイのように、ゴミを燃やすシステムが火力発電に利用されている場合、ゴミは貴重な「資源」だと捉えられます。

 日本ではリサイクルが徹底し、分別が細かい自治体なども多く見つかるはず。日本に留学する外国人学生がまず苦情を訴えるのもこのゴミの分別方法、といったりしますね。「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」がそもそも存在しないハワイでは、ローカルの友達に日本の分別の細かさを説明すると、「まずハワイの人でも "combustible" という単語自体を知らない人が多いのでは?」と素朴な疑問が返ってきました。今回のワークショップ参加者からの「混ぜればゴミ、分ければ資源」という考え方もとても心に響きました。

 今回のゲストスピーカーはハワイの教育系NPOであるBottles4CollegeからNPO創設者で中学生でもあるGenshu Priceさんにご登壇頂きました。彼のプレゼンテーションから、ハワイが抱える社会課題と、「誰しもが大学進学を望み実現できるハワイでありたい」という素晴らしいミッションに触れることが出来た時間でした。ESDワークショップではハワイの課題を紹介するのみならず、どのように解決に向けた取り組みがなされているかを紹介しています。毎月行っているゲストスピーカーの講演はハワイ在住者の方から生の意見を聞くことが出来る機会です。今回の参加者の先生方からもGenshuさんからの話がプログラムの中で一番印象に残った、と高い評価を頂きました。参加してくださいました先生方には心より御礼申し上げます。

 毎回のセミナーは録画しており、コミュニティメンバーの先生で共有出来るようにしております。このセミナーの開催や録画動画が持続可能な社会作りの担い手を育む教育の実現に寄与できれば幸いです。

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Think about it...

Studying on the Grass

ハワイの親に人気な「日本への大学留学」

 11月ワークショップでハワイ及びアメリカの社会問題として挙がった大学の高額な学費。その学費をまかなうための奨学金ローンもアメリカの大きな社会問題の一つに挙がっているほど。高い学費をどうにかしようと働きながら大学に通う生徒もいますが、4年生大学の場合、最初の1年で大学を辞めてしまう生徒は30%になるといわれています。(データ元: www.collegeatlas.org

 一方でハワイの親世代から注目を集めているのが日本への大学留学。大きな理由としては低コスト(アメリカの大学進学の三分の一の価格で大学に留学出来る)な点。また、日本の治安の良さもあり、大学生の年齢の子どもを安心して一人暮らしさせることが出来るんだとか。日本の大学側も政府のサポートを受けて留学生の受け入れに乗り気なため、日本の大学留学へのハードルもかつてより低くなっているそうです。

 ハワイには日本から戦前に移民としてやってきた日系一世から始まる日系移民の子孫が多くいますが、アメリカで育った日本人としてのアイデンティティを持つその子孫達がいつか日本の大学に留学した際、日本で日本の文化や伝統を再発見し、将来日本と世界を繋ぐ架け橋になるかもしれません。

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​ハワイ州にて新種オミクロンが見つかる
Current Events in Hawaii 

 ハワイ州で新種ウィルスであるオミクロンが今月はじめに発見されたため、現在ハワイ州から日本に入国する際、無条件で三日間の隔離が求められるようになりました。12月の日本・ハワイ間航空券新規予約も停止してしまい、ハワイ・日本の渡航にまた新たな障壁が増えてしまったのが現状です。

​ 一方アメリカ本土などからの観光客受け入れがピークを迎える12月。パンデミックによりずっと延期されていた年末のカウントダウン花火が今年二年ぶりに開催されるそうです。「世界で一番最後に新年を祝う」花火として知られているワイキキビーチのカウントダウン花火。実際は花火を実施するのに資金が不足しているため、現在募金を受付中だそうです。

Fireworks
  • Instagram

@lbe.hawaii をフォローしてハワイでどんなことが起きているか
チェックしてみてください(生徒にも良ければオススメ下さい!)

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SDGs
Activity

Let's create SDGs KWL Chart!

 K-W-L chartとは、生徒がトピックを学ぶに際し、個々人の既存知識を引き出し、その時に学んでいるトピックに関する情報を整理するのに有用なチャートです(Ogle 1986, 1989). 生徒はグループやペアになり、チャートを埋めていくことでトピックに関する更なる疑問などや知りたいことを浮かび上がらせることが出来ます。

このチャートはトピックの学び始めの一番最初に紹介する場合、生徒がどのようなことについて学びたいかを知るツールになります。また、学びのアウトプットとして学習の締めくくりにも最適です。

 今回は生徒が自身の興味あるSDGsを選び、それに関しての調べ学習を行なった上で教員主導で指示をするアクティビティになります。

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​レッスンプラン(ダウンロード可能)

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私たちと一緒にこのオンラインコミュニティを盛り上げていきませんか?

Meet the Team!

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Yuko Maruo

Director of Education

早稲田大学教育学部を卒業後、中高一貫校で10年間社会科教員を勤める。専門教科は中学社会、高校地理歴史(世界史)。教員時代は勤務校のユネスコスクール化、SGH化に尽力。JICA教師海外研修参加(2015)以後、開発教育の教材開発も楽しむ。2017年にハワイに移住し、ハワイパシフィック大学でグローバルリーダーシップと持続可能な開発の修士号を取得。好きな言葉は "Think globally, act locally." LbEコミュニティの運営責任者。

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Mark Etscheit

Director of Sustainability

ドイツのデュッセルドルフ出身。2009年に

ハワイに移住し、ハワイパシフィック大学で

国際経営学と持続可能な開発、グローバルリーダーシップの学位を取得。LbEコミュニティの良きアドバイザー。

​現在、新規メンバーとしてLbEコミュニティに登録してくださる教職員の方々を募集中です。

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