ようこそ、「LbE コミュニティ(十一月号)」へ
このオンラインコミュニティは、教職員が
持続可能な開発のための教育(ESD) を伝える方法を学びあう
協奏・協働の場です
ハワイの「シェアリング・エコノミー」
ワークショップ 総括
先月のESDワークショップでは、現在ハワイで進むシェアリングに焦点を当てて、ハワイの人々の考える「共有財産」、ハワイ版SDGs(アロハプラスチャレンジ)を紹介させて頂きました。今回のバーチャルツアーではハワイはカカアコにあるBIKI(ハワイに存在するレンタルサイクル)ステーションから出発し、ワイキキの街並みを見ながら市内で見つかるシェアリングを紹介しました。
日本でも見つけることの出来るレンタルサイクル。しかし、なかなか車が主流のアメリカ社会、BIKI自体の普及もこのパンデミックでかなり困難な状況にあるとも聞いています。ハワイではBIKIの導入に際し、自転車専用道路を設置してサイクラーが安全に快適な移動が出来る自治体側の努力も見られます。車に代わる自転車のシェアリングが進むと、環境と人両方にポジティブな影響があることもあり、ハワイの目指す持続可能なコミュニティ作りにBIKIの果たす役割は大きいと考えられています。
今回のゲストスピーカーはハワイのコワーキングスペースBox Jellyを経営されているLeo Rogersさんにご登壇頂きました。ハワイが抱える社会課題とハワイらしいカルチャー作り(居場所作り)に関して、ハワイ在住者の方から生の意見を聞くことが出来るとても貴重な体験になったと思います。参加してくださいました先生方には心より御礼申し上げます。
毎回のセミナーは録画しており、コミュニティメンバーの先生で共有出来るようにしております。このセミナーの開催や録画動画が持続可能な社会作りの担い手を育む教育の実現に寄与できれば幸いです。
十一月のESDワークショップは、ハワイのSDGsでもあるAloha + Challengeのターゲットの1つであるWaste Reduction(ゴミの減量化)をテーマに実施致します。バーチャルツアーに参加することによって、ハワイが実施するサステナブルな取り組みについて学んでみませんか?十一月末の最後の週末を利用して、日本全国の皆さんとサステナビリティについて考え、意見交換する時間を持ちましょう。セミナー参加費の一部はセミナー支援団体への寄付に利用させて頂きます(教職員は参加無料です)
セミナー参加に関し、不安な点がある場合はお気軽にご相談くださいませ。
▼11月特別セミナー「ハワイに学ぶSDGs 」ゴミの減量化編
・日時:2021年11月28日(日)10:00 - 11:30
・会場:オンライン(Zoom利用)
・参加証とESDワークシート付き
・詳しいスケジュールはPeatixイベントページにも掲載されています
・お申し込みは以下のSENSEI PORTAL(教職員の申し込みに限る)かPeatix(一般の方)へ
・サステナビリティ、SDGs、ハワイに興味のある方なら、どなたでも(親子でも)ご参加いただけます
・日程が合わない方でも、参加ご登録いただくと、後日録画を視聴可能です。
▼こんな方におすすめです
・ハワイのバーチャルツアーがどんなものかを体験してみたい
・ハワイの州としてのサステナビリティやSDGsに関する取り組み、先行事例について学びたい
・自治体や関連団体として地域で持続可能な社会、コミュニティ作りに取り組んでいる
十一月特別セミナーのご案内
「ハワイに学ぶSDGs ゴミ減量に向けた取り組み 」編
Think about it...
アメリカの推進力「自由主義」
プログラムにおいて、ハワイのローカルSDGsであるアロハ・プラス・チャレンジを紹介したり、ハワイ州のサステナビリティに関する取り組みの話になった際、よく参加者から質問に挙がるのが「何故ハワイは公官民が一致して持続可能な街づくりに取り組むスタートが切れたのでしょうか?」といったもの。
アメリカ一多様性に富んだ州と呼ばれる州、ハワイ。この多様性の中でも一つの州として機能していく中で、個人の選択が尊ばれる「自由主義」はとてもアメリカらしい、ハワイらしい考え方だということが出来ます。また、自由だからこそ生まれる貧富の差などの社会問題に対しても、多数のボランティア活動、第三セクターとして機能するNPO・NGOの存在、または多額の寄付精神など、政府以外にも社会問題を解決に取り組む存在が多数あることも見逃せません。この「自由主義」はアメリカ建国の大きな基盤ともなっており、連邦主義さながら各州がある程度の力を持つこと、ハワイが州として自治を進める一定の裁量があることにも繋がっています。
ハワイ州観光客の受け入れ再開
Welcome back, tourists!
今月初めに観光客に対する規制が緩和され、今後アメリカ国外からの観光客の流入が期待されています。日本人など外国籍者がアメリカ(ハワイ)の渡航に必要なのは次の2点(ワクチン接種証明書と三日以内の陰性証明)
ハワイ経済の復活に欠かせないとされる日本からの観光客。ハワイにいると日本でワクチン接種が短い期間に実施され、そのワクチン接種率がすでにアメリカ人口における接種率を上回ったことがよく話題にあがります。「日本人はいつ来るんだ。どう思う?」このようなやり取りも2020年より何度行われたことか…しかし日本の高いワクチン接種率を考えると、ワイキキで日本人観光客を見かける日もそう遠くないのではないでしょうか。
また、ハワイでは今月より5歳から11歳の子どもに向けたワクチン接種も開始。小学校の図書館などを利用して、ワクチン接種を行うワクチンクリニックなるものが州内の参加小学校で一斉に実施されています。
@lbe.hawaii をフォローしてハワイでどんなことが起きているか
チェックしてみてください(生徒にも良ければオススメ下さい!)
SDGs
Activity
Let's create a SDGs Cube!
Cubingとは、実際の立体正方形の特徴を利用して生徒が6つの角度から1つのトピックに関して探求をする方法を指します(Neeld, 1986). 6つの角度は生徒に与えられる6つのタスクからなり、生徒は各タスクをこなすことによって立体正方形を完成させます。この学びのアウトプットを目標としたCubingは何かをテーマとした学習の締めくくりにも最適ですし、何か宿題などで調べた学習や現在学習中のものの振り返りツールとしても利用することが出来ます。
今回は生徒が自身の興味あるSDGsを選び、それに関しての調べ学習を行なった上で教員主導で指示をするCubing制作アクティビティになります。
レッスンプラン(ダウンロード可能)
私たちと一緒にこのオンラインコミュニティを盛り上げていきませんか?
Meet the Team!
Yuko Maruo
Director of Education
早稲田大学教育学部を卒業後、中高一貫校で10年間社会科教員を勤める。専門教科は中学社会、高校地理歴史(世界史)。教員時代は勤務校のユネスコスクール化、SGH化に尽力。JICA教師海外研修参加(2015)以後、開発教育の教材開発も楽しむ。2017年にハワイに移住し、ハワイパシフィック大学でグローバルリーダーシップと持続可能な開発の修士号を取得。好きな言葉は "Think globally, act locally." LbEコミュニティの運営責任者。
Mark Etscheit
Director of Sustainability
ドイツのデュッセルドルフ出身。2009年に
ハワイに移住し、ハワイパシフィック大学で
国際経営学と持続可能な開発、グローバルリーダーシップの学位を取得。LbEコミュニティの良きアドバイザー。
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